まさかの失敗。
前の日に出るつもりだったのでしょう。しかし、脱け殻にひっかかって出られなくなったまま、体も硬くなり色づいていました。
さあここからだという時に、突然の急ブレーキ！この後の運命は死を待つのみ。飛びたかったでしょう、交尾もしたかったでしょう。人間だったら、こんな人生ってあるのかよと神様を呪うはず。
2005年8月8日。北海道。
朝日を浴びながら、これまでの人生を省みている。そのように感じられました。きれいな光景でしたが、当時非常にせつなくなったことを思い出しました。
羽化の途中で外敵（セミの場合はアリが一番多いです）にやられなくても、失敗することがあるのです。昆虫のアクションには全て命がかかっています。
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おわり
