生還の前には地獄を見ます

今朝は高校のラグビーのOB戦がありました。

でも、



行けませんでした。




事件が発生したからです!




ほんとうは友人二人をピックアップしてから高校に向かう予定でした。
車に荷物を詰め込んでいて、一旦家に入ったときに事件が発生。






母「あんた、車の向きが変わってない?」
私「・・・(車を凝視)・・・・(冷汗)・・・いかにも。





いやな予感のまま車に向かう。と、その時、
ズズズと車が滑っていく(秒速30センチ)!!



なにーーーー!


必死にサイドミラーにしがみつき引っ張ります(私も滑ってるから意味なし!)。
「ぐおおおおお!!!」

ズズズzzzzzz・・・・・
「ぎゃぁぁぁああああああああ!」・・・







***



奇跡でした。奇跡的に止まりました。坂の真ん中でストップ。あと少しでお隣さんの壁に激突でした。

運転席側のサイドミラー反り返る。


人間の力ではどうしようもありません。手前に見えるタイヤの跡のところから滑っていったのです。


見えない力が止めてくれました。



助かったー!コーヒーブレイク!と叫びたい一時の安堵もつかの間。
今度はこの状態をどうにかしないといけないじゃない!!!


途方にくれました。夢も希望もないとはこのことです。坂の途中で止まってるわけなので、うかつに車に乗り込むこともできません。変な力がかかれば滑り落ちること必至!


やれることは何だ・・・



私がすぐに思い浮かべたのは、お湯。
台所へ走り、やかん2つを温めるというか、もう燃やす



しかし母は、「もうどうしようもない!余計なことをするな!JAFを呼んで任せろ!」と叫んでいます。



妹は、「JAFを呼ぶにしても庭に入れないといけないだろが!庭の雪から除去だ!」と、スコップでガリガリを開始。


また、母は、「お湯なんてこーんな面積しか溶けないって!やめなさいって!流れたお湯がまた凍って余計危ないって!」と私を制止。


母が保守的すぎて喧嘩になっちまう!とにかくやかんはそのままに、外に出て妹の加勢をしないと!!と、私も外に飛び出しました。母はJAFに電話。


しばらくすると母から、JAFも順番待ちでいつ来れるか不明とのことを聞きました。
やはり、JAFが来るにせよ来れないにせよ出来ることはしないといけないのです。



妹と一緒にガリガリを続けます。



十数分後、やはりお湯も使ったほうが多少はいいはずと確信し、家へ。





そこでやかんを見て驚愕!




なっ!


・・・なんやねんこれ!!(イントネーションは鹿児島弁です)





なんと私が沸かしていたやかんの片方ウーロン茶ティーパックが浮かんでいるではないですか(実家では、お湯のやかんに入れて作っています)!




「あんた、ちゃっかりウーロン茶作ってんじゃないよ!!!」(私からへ)



確かに、お湯案には反対してたけど、そのお湯で今茶を作らなくてもいいだろ!というつっこみを一応してから、片方のやかんをつかんで外へ。母はえへへと笑ってました・・・




***

そしてお次は妹なのです。



率先して氷崩しをしてくれていた我が妹。偉い。友人と福袋を買いに行く予定をキャンセルして手伝ってくれてました。こんな妹がいますか!!!!ありがとう。
途中で近所のおじちゃんがやってきて「大変だね〜」みたいな話を妹にしていました。
それからしばらくして、妹は何か思ってか、すーっと家に入って行きました。私はお湯の準備とかしてるのだろうと思ってましたが。
そして20分後。





「あ、あんた・・・」(私から妹へ)







「あんた、化粧しに帰ってたんか!!!」




もうこの二人(女性陣)にはガビーンです。
でもまあ、妹のほうは、そろそろJAFの人も来るかもしれないし、さっきみたいに人に話しかけられるかもしれないし、気持ちはわからないでもありません。

妹にも軽くつっこんでから作業再開。妹もえへへと笑ってました・・・


***

そうそう、弟はと言えば、
・・・寝てました
おまえの力はいらん!!
しかし、弟を呼ぶというアイデアは浮かばなかったなぁ・・・


***
話を戻します。



庭への道を作りつつ、お湯ではタイヤ周りの路面の氷を溶かしてこれ以上動かないようにしていきました。


ガリガリガリ



そして2時間。



JAFからはまだ連絡すら来ません。が、ようやくこれなら庭に入れるだろうという状況にできました。
慎重に車に乗り込み、無事に庭へ。




ドキドキ・・・





「助かった・・・」



ようやくほっとできました。


観測史上最高を記録した鹿児島の積雪。。
JAFにも今日は同じようなケースで電話が殺到し、大忙しなんだと思います。
とにかく母と妹のおかげで助かりました。ありがとう!



あ。
相当焦りつつも、これはこれでブログのネタだと思いつつ写真も撮ってた自分もつっこまれること必至なので、先に書いておきます。はい、私も頭おかしいです。そう、うちの家族は焦りながらも自分の欲求も満足させるやり手ばかりです(笑)



ちなみに、氷の削り方指南↓

↑コツコツこうやるのが一番でした。何かのお役に立ててもらえればうれしいデス!




***
そうそう、待ち合わせの友人はどうなったか、ですね。
私は、先に車に入れていた荷物と一緒に、携帯も車に入れてしまっていたので、2人に連絡をとることができなかったのです(車に触れなかったから)。
それで同じ高校ラグビーの先輩である、料所さんの自宅の番号を昔のハローページで探して、先輩のお宅に電話をかけ、友人2人へ事情を説明してもらいました。料所さんありがとうございました!朝からすみませんでした!!そして友人2名(ドンとベン)もすみませんでした!!



結局それからも家から車を出せず、今日のOB戦は断念したというわけです。
1月2日からひっちゃかめっちゃかです。





おわり