カワゴケミズメイガ(鹿児島)2011年

110730

鹿児島の大隅にて。


日中、川の傍の木に数匹付いているのに気づきました。初めて見る種で、それがペタペタと複数いたので、おやっと思って撮影していました。


その数日後・・・県立博物館の「川の生き物展」のパネルにこのガが紹介されていて、「あの有名なカワゴケミズメイガだったんか!」と気づけた次第です。



このガの幼虫は水中で生活し、天然記念物のカワゴケソウを食べるそうです。ということは、本種を発見した目の前に流れる川にはそのカワゴケソウが生えていたのですね。むむむ、もっとちゃんと写真撮っておけばよかったなぁ。カワゴケソウ自体も見るべきでした。


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カワゴケソウ科植物は、東南アジアなどの熱帯を分布の中心とし、国内では宮崎県の一部と鹿児島県にしか生育しない。急流に生えるため、根が変形した「葉状体」が溶結凝灰岩などにこびりついて生える。(鹿児島県立博物館の「鹿児島の自然だより 第62号 平成23年7月1日発行」より)





★カワゴケミズメイガ(ツトガ科)



***その後の鹿昆の例会後***
当日は鹿児島昆虫同好会のキャンプがあり、近辺で複数の白布が張られナイターが行われていました。それらの明かりにも多数飛来していたそう。気づけなかった方、この蛾には気づいていたが採集しなかった方も多かったようです。私もこれを白布で見ていたら、駄蛾の一つとしか見なかったかもしれない。
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おわり