シマアカザトウムシ(悪石島) 2011



トゲの付いたハサミを持っています。


 青木淳一編著(1999)『日本産土壌動物 分類のための図解検索』で同定してみると・・・

シマアカザトウムシ Kilungius insulanus (Hirst)
『体長5mm内外。雄の触肢腿節下面に7〜9個の明瞭な棘が1列に並ぶことで、日本に分布するニホンアカザトウムシ&オオアカザトウムシと識別できる。また、よく似たフタモンアカザトウムシには頭胸部の前縁に数個の顆粒突起があることで識別される(シマアカザトウムシには突起がない)。トカラ列島沖縄本島にかけて分布し、樹林の落葉落枝中、朽木、石下などに多い。(ニホンアカは本州、四国、九州に、オオアカは本州、四国、九州、種屋久に、フタモンは石垣、西表、与那国に分布する)』だそうです(p.153, 161, 167)。
写真の個体は、トカラ列島の悪石島において、林内に横たわる朽木中から発見しました。

ちなみに、シマアカザトウムシの属するフタモンアカザトウムシ属 Kilungiusは2種から構成されており、もう1種はフタモンアカザトウムシだそうです。



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おわり