成人男性が乳首に吸い付く画像が見たければ読みなさい

以前紹介した和代(1014番)。
気性の温和なホルスタインで、牧場のメンバーから寵愛を受けていました。ほとんどの牛が、人間が近づくと逃げていくという可愛げの無い中で、彼女だけが違っていたのです。



牧場で働く最終日(2006年2月)、私は和代が搾乳場に入ってくるのを待っていました。
究極の牧場プレイをするために。
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この牧場では一回の搾乳で300頭の牛からミルクをとっていました。一度に搾乳場に入ってこれる牛は20頭。真ん中に通路があって、左右に10頭ずつです。乳の量には大きな個体差があるので、一度に入ってきた10頭が次の10頭と入れ替わるのに15分くらいはかかってました(半機械化のシステム上、一頭ずつ代わっていくことができなかった)。その待ち時間を、反対側の牛からの搾乳に充てたりするわけですが、他にもいろいろとやることが多くてゆっくりはしていられません。これもイメージが湧かないでしょうから、また画像持ってきます。その日も、いつ和代が入ってくるのかは和代の気分次第でした。
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それで、ようやーく和代が入ってきたのです。

その日の記念写真(写るんですでの撮影)








牧場のメンバーに頼んで撮ってもらった写真がこれ↓
アムロいきます!」

「あらやだ。この子、変態だわ!」の画(だそうです)。


あまりにも変態に見えるらしいので(私はそうは思わないけれど)、プレさんを呼んでごまかします。
ハーイ、プレさん来てください。

プレさん(プレーリードッグ

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(上の写真解説:写真でもなんとなく分かりますが、ホルスタインの腹側の毛はすんごいふわふわなんです。綿毛・・・は言い過ぎですが、柔らか。そして和代の足についているオレンジの箱(うんこがこびりついて化石のようになっていてよく見えませんが、左後ろの足首にくくりつけられている)は歩数計。計測されたデータは自動的にコンピュータに送られ、人工授精をいつ行うかの目安にします。歩数が異常に上がるのは、その牛が発情しているサイン。日々牛の歩数を観察し、そのタイミングを見計らって獣医に種付けをお願いします。牧場では搾乳以外にも色々な仕事があって面白いですよ。)



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この時私は牛の下腹部に頭を突っ込んでいますが、実は結構危ないのです。搾乳というのは牛にとっては拷問以外の何物でもなく、ほとんどの牛は怖がり嫌がり、蹴るわ暴れるわで非常に危険です。私も牛に何度も手を踏まれましたが、大型哺乳類の体重といったらそりゃ悶絶級です。牛に踏まれて爪がはげたり、逃げまどう牛に鋏まれてしまって骨にひびが入るなどの理由で仕事ができなくなる女の子もいました。いくらおとなしくて蹴る頻度の少ない和代といっても日によっては蹴ってくることもあったので、実はびくびくしつつのトライでした。顔面を踏まれたくはないですよね。
このときは運よく和代からの嫌がりを受けずに授乳させてもらえました。喜ぶ私を尻目に、牧場のメンバーは「ほんとにやりやがった」とドン引き。彼らは画的にも引いてたんですが、もう一つ、汚い!という理由からも引いておりました。
牛はどこででも排泄し、どこででも横になる生き物なので、その乳首にはうんこが付き放題です。そのため我々は念入りに消毒してから搾乳に入ります(が、もちろん100%殺菌できるわけでもなく、集められた牛乳は熱せられるわけです)。(牛は臆病で搾乳中のちょっとした刺激でうんこやおしっこをもらすため、それらをこまめに片付けるのも大切な仕事。搾乳場で飛び散ったうんこの飛沫は、牧場スタッフの口にどうしても入ってしまうことになります。それで最初にこういわれます。「働き始めて一週間もしないうちに、全員必ず腹を壊して病院に行く」と。そんな脅しを受けていた私でしたが、一週間たっても二週間たってもお腹はなんともない・・・それはそれで逆に凹みます。)そういった訳で、うんこのついた病原菌の塊を口に入れるなんてアホだ!というのがメンバーの共通認識でもありました。二重の意味で引かれてたのです。

上の長ったるい文を要約すると、3つの危険が潜んでいたというのに、私はそれらを乗り越えて直接吸った勇者だということです。【1.蹴り・踏みつけによる物理的な危険 2.腹を壊す危険 3.メンバーからの冷たい視線を浴びる危険(精神を病む危険)】。



牧場で働くのは、新鮮なミルクを飲めるまたとない機会。
私から言わせると、DD(ダイレクト・ドリンキング)にトライしないほうがおかしい!牧場でも菌を熱殺してから飲んでましたから、味もそれなりに変化しているだろうと思っての行動でした。やらなきゃ損主義。

最後に、問題の味を述べさせていただきます。
甘い。くせがない。妙にこってりもしていない。
これまでに飲んだことの無い味でほかほかしていました。口に入ってくると、とても不思議な感じ。吸うのにそんなに力は要らなくて、ジューっと出てきました。想像以上の旨さに大満足!
そして私は悔いなく和代に別れを告げたのでした。
あれから6年。和代は地上にはおらず、おそらく天国にいるでしょう。オス牛よりは長いけれど、ホルスタインのメス牛の寿命もとても短いのです。





おわり