仲良く日向ぼっこしてる場合なの?


(余裕をかまして?)日光浴するシオヤトンボ。左がメス、右がオス。オスは片羽(かたは;片翅)がもげています。

このシオヤトンボが成虫になってから何週間くらい生きられるのか、私は正しく知りません。120428

***

生存競争をしているようには見えない動物を見ると、擬人化して考えてしまいます。余暇に肌を焼いてくつろいでいるようなヨーロッパ人的な行動をしている余裕、心のゆとりは、どこから出てくるのだろうか、ということです。

もちろんトンボに、朝を迎えられるのはあと何日しかない、などと認識はできていないとは思う。
もし分かっていれば、横にメスがいるのに、謎の日光浴タイムは、ないな。

で、これは自分に跳ね返ってくることです。

実は自分の命だって、今夜尽きるかもしれない。それは一週間後かもしれない。一年後に自分は地球上にいないかもしれない。
もしわかっていられたら、それをどう捉えて生きられるか。腐らずに、やれることややりたいことをやりきって死ねるかな。
自分の命が短いとは思っていなくて(思いたくもなくて)、なかなか切迫感が持てない私ですが、数週間後には確実に命の尽きる彼らの呑気な姿を見かけて、ちょっと考えてしまいました。


タグ: トンボ科



おわり