お土産爆弾

スマトラからの帰りに経由したインドネシアの首都ジャカルタ(2008年)。



ソウルに向かう次の便までは半日時間が空いたので、タクシーに乗って中心街へ遊びに行くことにしました。鹿児島大学に留学することになったリコー君と二人で。


ジャカルタの空港周辺の人間(タクシーの運転手も含む)は外人に慣れ過ぎており、いかにして「カモ」を見つけて金を取るかと考えている(らしい)ので、タクシーの運転手にも当然警戒していました。 しかし、リコー君が通訳をしているし、まあ多分大丈夫だろうということで、おっちゃんに半日観光案内を頼むことにしました。

***

あちこち回ってぼちぼち帰るかとなった頃に、おじさんが「ヤギ食べたい ?家が近くにありマス。嫁が作りマス!」と言い出しました。
げ!リコー君も私に決断をゆだねてるし。ここまできたらおっちゃんを信じるしかないのか!「マウ マカン!(食べたい)」ということで自宅へ行きました。


路地裏にあった家には、おじいちゃんや子供もいてとりあえずホッと一安心。
奥さんの作ってくれたヤギの野菜炒めは、かつてないほどのうまさで感動でした。


全然ヤギ臭くないし脂のってるし、軟らかいし。


リコー君と



和んでいると、そこのおばあちゃんの動きが変なのです!視界の隅でチラチラ。いやな予感。ごそごそと壁の木彫りの人形を触っているのです。・・・そして外し始めました。
ましゃか・・・この状況はやばいパターン !!




(左から、じいさん、ばあさん、娘、息子、娘2)
そして案の定、これを持ってけと言う(写真のおばあちゃんの持ってるやつ)。。。


私は必死に、「今からこのサイズを荷物に加えるのは不可能だ!」と説明しましたが、大丈夫・大丈夫と半ば無理やり押し付けられてしまいました。
「不可能や」「不可能やねん」 「ふかn・・・ハイ」と。



あとですね、これ重いのです・・・
旅行者にとって荷物の重さは死活問題。実際の重さよりずしりと心にのしかかります。
バッグは既に重量オーバーで、飛行機の超過料金を請求されたらどうしようかと考えていたのに。
おばあちゃん、私に死ねと言っているのですか!!!私の腕をちぎる気ですか!




新聞紙にくるみ始める老夫婦。
おばあ「パプワから買ってきたのよ」
私「へぇ!そんな大事なもの受け取れませんよ」
おばあ「大事にしてよ!」・・・なにがなんでも持たせたかったみたいで。。。



空港職員に止められたら速攻で「待ってましたーーー!ご主人様、喜んでー!!」「これ処分してください♪」と言うつもりで裸のままでかついでいきましたが,あらあらあら・・・と、どんどん通過。結局家に連れてきちゃいました。



一応飾っている・・・


お土産はこの他にも向こうの教授たちがくれた大量のお菓子(もちろんまずくて、98%の日本人は二口目を口に入れようとはしない)などがしこたまあって,帰りはほんとうに大変でした。でも感謝・・・しないといけないのでしょうか!!(mixiに加筆)



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おわり