青白いサワガニ



2010年6月7日。鹿児島市、稚児の滝近くの路上を歩いていました。



鹿児島の自然を記録する会編(2002)『川の生きもの図鑑 鹿児島の水辺から』, 南方新社. のp339によると、

和名:サワガニ Geothelphusa dehaani
科名:サワガニ科

・鹿児島県では、薩摩半島の神之川水系と、大隅半島肝属川水系を境に、北側には赤色の個体、南側には青白色の個体が分布する(南薩・南大隅地方で青白色が見られる)。

・川内川流域ではあざやかな赤色を示す個体が多い。
・紫尾山の登尾では紫色の個体も採集されている。
・卵は直径2mm前後(大きい)
・稚蟹で孵化する
・寿命は7年以上と推定されている
・肝臓ジストマ(ウェステルマン肺吸虫)の中間宿主で、人間がサワガニを食べるときは要注意。
だそうです。

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類似種
・ミカゲサワガニ G. exigua 大隅半島のみに分布。
・ヤクシマサワガニ G. marmorata 屋久島固有種。
両者とも、環境省指定の準絶滅危惧種(2002年)からの引用です。


今年は大隅半島のものもチェックしたい。




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おわり