ツムギアリの女王とオスが見たくて、酷いことをしました。

東南アジアに広く生息するツムギアリ非常に凶暴です。
しがみつく力が強く、アゴのパワーもgreat!
名の「ツムギ」の由来は、自身の幼虫から出させたで、生葉を巣にしてしまう点から来ています。
生きている樹木の生の葉強引に束ねるので、このアリのしがみつく為の足の力や、ひっぱり続ける為のアゴの力は強力に発達しています。
これらの力は巣を守るためにも役立ちます。ツムギアリは、巣を揺らされる程度の攻撃でもわらわらと這い出してきて、とにかく異質なものに掴まり、ガブガブ噛み付きます。非常に目もよくて(アリの中では異例)、こちらの動きにも敏感に反応します。隙がないのです。



・・・故に、巣の内部にいる女王やオスを観察するためには、こちらも覚悟を決めねばなりません。
しかし、普通にやったのでは埒があかず、こちらも最終手段に出るしかありませんでした。






1. これが、ツムギアリの巣。

2. ナタで枝から切り落とし、・・・Baygon噴霧!

3. 科学の力に頼ってしまいました。スプレー系はゴキブリ対策で奥様方に人気の商品ですが、私はどうもなじめません。しかしながら、毒噴射以外で、ツムギアリの巣を安全に攻略する術はないと思います。

4. 一網打尽。このでかいのがツムギアリの女王(Queen:クイーン)です。

5. こいつを見たいが為に。自分でもひどいと思います。死なせてしまった働きアリたちも可能な限り持ち帰りました。


***別の巣です***



6. これは次世代の女王。まだ翅が生えていて、色も未熟です。自らの巣作りの初期の時点でもこの色をしています。

7. 上にいる黒い個体がオス。

3. 働きアリ(茶)、オス(黒)、女王(抹茶)の体サイズ比較。





通常野外で見られるアリは働きアリ。ツムギアリで示したように、巣の内部に潜む女王やオスアリは働きアリとは形態を異にしているので、やはり、「見比べたい」という思いが生じてしまいます。やるしかない。



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おわり