えっ!!!!アオマツムシ(メス)だ。
生徒(Rくん)の逆上がり指導中に、同僚のK先生が「あの黒いの(ハチ)なんだ?」と言ってくれたので気づけました。私は以前もここでクロアナバチの巣作りを見ていたので、あえて近づきもしなかった(そんなんじゃダメですね。慣れたらあかん)。
K先生に感謝!
我々を警戒し、なかなかアオマツムシを巣穴に運び入れない。巣穴のばれることを嫌がっているようでした。ただ、じっとはしていられないようで、関係のない行動を繰り返していました。穴を掘ってみせたり少しもぐってみたり、一周飛んできたり、アオマツムシを少し移動させてみたりと。人間もばつが悪いとき、前後の脈絡のない動作をしたくなるよね(せずにはいられないでしょう)。擬人化できるなぁ。
***狩る・狩られる。ここまでは、まぁよくある***
ここからです!
左に2匹飛んでいます。ぐったりしていたアオマツムシにたかっていた。
飛翔中がうまく撮れた!
卵(幼虫をダイレクトに産み付けるかも)を産みつけようと狙っているのです。この寄生ハエは何をどう感知しここへやってきたのか。例えば瀕死にさせたアオマツムシを用意したとして、このハエがやっぱりやってくるのか。おもしろすぎる!
また、クロアナバチは脚先を内側に曲げて砂を掻き出していました。この行動もおもしろい!
***以上、観察終わり。また生徒の逆上がりに付き合いました***
「Satsuma(鹿児島昆虫同好会) No. 144 発行日:2010年11月20日 pp.88-275」に、同様の観察があります。
「馬場興市・林 悦子 クロアナバチが狩った寄主への寄生バエの産卵行動 234-235」
『SatsumaNo144目次』
タイトルの「4種の関係」とは、傍観者の人間も含めたものでした。
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おわり