インドネシアではいろんな生き物に会いましたが、自分的に大ヒットした生き物がこれ(2008年)。最初に発見したときはちぢこまっていて、なめくじの一種だと思いました。
日本ではナメクジなんてごく普通に見かけますが、インドネシアでは住宅地でも森の中でもナメクジを見たことがなかった(一度だけ首都ジャカルタのホテルで巨大ナメクジを見たきり)。ましてや2008年の滞在期は雨季にあたり、森の中ではほんとうによく雨に降られました。常に湿っているのに、なめくじを見ることがない。こいつを発見したときに、あぁそういえば見てなかったなと思ったのです。
そういう理由で、日本でならナメクジなんて無視ですが、見てみようという気になったのでした。
動き出しましたよ。
何だろう。違和感がある。
つんつん触ってる時に,なんか背中が微妙にもっこりしていることに気づきました。
なんだ?と思ってピンセットでもっこりをちょんちょんやると黄色い粘液が出て、皮膚が少しべろんちょとなっちゃいました。
「ぎゃーす!」(なめくじの声)
「げっ!そんなに強くやったわけじゃないのに・・・」と思って見てみれば、ナメクジにはあるまじき硬そうな物質が見えている。あれ?と思って、ねちょねちょのその皮膚をはがしていく。
どんどん剥いていく。きれいに剥けそうです!
「やめろー」
「やめれ〜」
「やーめーれーーーーーーーーー!いったーーいー」
現れたのはどうやら、「殻」です。
これにはかなり興奮しました。なんの前情報もない状態でこれを経験すれば、皆きっと驚くと思います。そしてそして、この「カタツムリ」はピンセットでいじめても殻に入りません。
身体の仕組みが入れないようになってるんでしょうね。なんの為の殻なんだ・・・・また、日本のナメクジのように目をひっこめて小さくなることもせず(日本のナメクジって、触ってる間は全力で逃げようとしましたっけ?これもちゃんと確かめないと。基本的なことが実はあやふやな私の記憶)、目を全開に伸ばして、慌てふためいて逃げようとします。
ピンセットで掴んでるんです。必死に動く!なめくじやかたつむりがこんなに必死な動きをするのか!?
***いじめ抜いた結果***
この種の立ち位置は、なめくじとかたつむり、どちらに近いんでしょう。すごく面白いと思います。なめくじに向かっていく種なのか、逆方向か。海の生き物が陸に出てきたときには、まず殻がないとだめなような気がします。それとも関係があるのかな。妄想の膨らむ生き物です。
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おわり