アカエリトリバネアゲハ

2010年。インドネシアスマトラ島



この時はアンダラス大学の学生が一人、採集に同行してくれました。
彼は先生に頼まれてチョウ採集。私はアリ採集。


彼の採集したアカエリトリバネアゲハ♂の裏。



胴体はごついです。


アカエリトリバネアゲハはここで4、5匹見ました。有名な昆虫写真家の作品にあるような吸水の場面には遭遇できず。滑空することが多く、ゆるめに飛ぶので、出会えれば採集しやすいチョウだと思います。日本の虫で言えば・・・オニヤンマを採るくらいの難易度でしょうか。よく分からない例えですが、あえて!



手に持っているような写真は、外国産昆虫の写真集などではあまり見ないから新鮮じゃないですか?



チョウの場合、前翅(まえばねのこと。ぜんしと読みます)と後翅(こうしと読む)の模様がつながります。前翅と後翅の模様がセットになって、一続きの模様として見えるのはおもしろいことですよね。標本を作る時はいつも不思議に感じます。前翅と後翅に共通の模様は、胴体の軸の部分を中心にして同心円状に規則正しく生じるわけです。



表。

このようなデザインをゼロから思いつきます?
裏も表も素晴らしい。飛んでいるところもきれいです。


でも、こんなチョウばかりが飛んでるわけじゃありません。熱帯でも、行くところに行かなければ見ることができないし、特殊な虫であると考えてください。日本にいるような地味な虫も、多いんですよ。
私もそうですが、やはり日本と違う部分をピックアップしがちになっちゃいます。実際行くと、案外虫って地味だな〜少ないな〜と思うことになります。私が体験したように。
あと、私の記事にも独断や偏見が多いので、あまり鵜呑みにはしないように。・・・してないか!


おわり