あぁぁあ〜いやだなぁ。いやすぎる。と思いつつも、ドライバーとその友人が「ここにタガメがいる!」なんていう場所で車を停める。見渡す限りの田んぼ地帯です(マダガスカルは稲作が盛ん)。
私が水に入らないわけにはいかないのです。
雑草だらけのマダガスカルの田でも裸足がベスト。色んな植物が繁茂していますが、足の裏は全然痛くない。まあ・・・気持ちよかった。
で、一番最初に寄った場所はなんかだめで(そう、日本でもそうよ。「なんかだめ」なとこばかりよ。そもそも網もなくて素手です・・・目視で水中に潜む昆虫の発見は難しいのだ)、とりあえず移動。
***
移動先にて(移動中は右も左もずっと田んぼ・・・)。
次はここですかぁ・・・
腹を決め入水しようとする。すると、現地のおじさんが登場!
「おじちゃんに任せなさい!その辺にいるよ」
・・・あぁそう。ありがとう、おじちゃん・・・
というわけで、ドライバー、その友人、通りすがりのおじちゃん、私の4名で突撃。
そうするんだぁ。植物を根こそぎひっぺがえして、じたばたしてる虫をキャッチなわけですね。水生昆虫のことがよく分かっている。
そんなこんなで、私もカメラ両手にがさごそしていたら、おじちゃんが・・・
見つけた!まじで〜
それにしても、たくましい掌ですよね。
貧弱な私の手のひら。
田んぼにヤシの実も落ちているという光景。
***場所を変え、道の反対側の田へ***
私だけでなく、皆少しテンションがあがっている(笑)
〜おじさん再登場〜
「ホイ!また5匹くらい捕まえたがよ!もう持てなかよ」(ジッパー袋はあとから渡しました。ずっと手で握っていたんですよ)
たまげた・・・おじさん万歳!おじさんすごい!
なんかどんどん人が増えていきます。
村の青年達もやってきて、みんなで探す。とーっても面白かった。
【結果】
コガタノゲンゴロウよりやや大きいかなというサイズのゲンゴロウを2種類(フチあり&真っ黒)、日本のにそっくりなガムシ(大)を1種類、タガメの終令幼虫(でかい)1匹、という結果でした。
いや、素手でこれはすごいわ。
マダガスカルの田の生態系が依然として豊かってのもありますが、日本人が(素手で)同じことやっても、こうはいかないでしょうね。
ここで水に入ってしまったことで、この後、素晴らしい場面に遭遇できることなど、このときの私はまだ知る由もないのでした。
今回の旅ではほんと、いい連鎖が生まれているな、とよく思いました(どれも後からね)。時には主張を抑えて流れに任せることも必要かもね。
おわり