体をほぼ折っていたカマキリの幼虫

2008年9月4日(080904)。宮崎県綾町。


ここまで曲がるんですね。





チョウセンカマキリを観察していたら、体を曲げました。



このような光景、よく見るような見たことないような・・・。
ただ、この個体、数十秒曲げていました(長い)!おかげで何枚も撮れました。



カマキリは何かが気になっていたようですが、私にはそれが何か分かりませんでした。


観察が終わって、捕まえてみると



ヤドリバエ/宿り蝿(寄生バエ)の卵が産み付けられていました。
このハエの幼虫はカマキリのお腹に入って、体内で成長します。秋に(特に)チョウセンカマキリの成虫の横っ腹に黒い脱出痕を認めることができます。成長したハエの幼虫は横っ腹に穴をあけて、外でサナギになるのです。卒論ではカマキリを大量に解剖しましたが、秋には多くのかわいそうなチョウセンカマキリに出会うことになりました。。


というわけで、このカマキリが執着していた部位にも、もしかしたらハエの卵があったのかもしれない!と思いました。


そこでカマキリが体を曲げる前の写真を見ました・・・が、なし。
確かになし。


ただ単にかゆかっただけなのかな。


おわり