擬態

2010年8月。インドネシアスマトラ島




トゲアリの一種

アリグモの一種


上の二種は、野外で見るとほんとにそっくりに見えます。サイズといい色彩といい、その動きにしても。人から見たら小さい生き物ですから、似ていると思わせる一番の要素は、動作ですね。あぁぁぁ動画撮っておけばよかったです。そしてやっぱり同じ場所(同じ空間)にいるのです。


アリのいる場所にクモがいるとは限らないと感じますが、この特徴的なクモを単独で見つけたときは、(似ている!と思ったアリは既に何度も見ていたので、)その該当アリ種がここにもいて「ほしい」と思って探しました。するとやっぱり1メートルくらい上の藪の中にそっくりなアリが少数這っていて安心しました。


アリグモの数種に関しては、絶対このアリの擬態にしか考えられない、というものがいて、そう思わせる種では生息域も重複しています。


特に熱帯では、トゲアリとアリグモの濃い関係性がよく目についておもしろいのです。日本のアリグモ数種は、日本のアリ全般を広くカバーしているような擬態関係を見せてくれます。


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おわり